書籍のご紹介

薫桜の記~日本人よ凛とあれ~花柳廸薫(はなやぎみちかおる)・著

タカラジェンヌはなぜ、日本舞踊家になったのか?日本舞踊の魅力満載エッセイ。

薫桜の記 ~日本人よ凛とあれ~

花柳流の師範として、日本舞踊の普及のため国内外で活躍中の舞踊家が、熱く語った「日本舞踊の魅力」のすべて。
「お金がかかる、難しい、時代遅れ」という固定観念を「初めて見ました。興味持ちました。また見たいです」 の称賛三拍子に変えるべく、精力的に活動している著者が、自らの生いたち、宝塚時代などを振り返りつつ、 これからの日本伝統芸能のあり方や、日本文化の奥深い魅力について語る。
日本舞踊についての著作がほとんど出版されていない現況のなかで、入門書としても貴重な一冊。

定価
1,365円(本体1,300円)
判型
四六並
頁数
184
発刊日
2005-12-15
ISBN
4-286-00433-3
カテゴリ
文学
ジャンル
日本文学/評論/随筆/その他
レビュー
  • 手頃な欧米文化に迎合し、我が国に根差した伝統芸能を敬して遠ざける向きのある日本の若者たちに、是非とも伝えたい意欲的な作品。
  • 英語の"ART"が指し示す意味は日本語の「芸」とは似て非なるものではないだろうか。 「芸」究極に目指すものは、ひたすら自分自身と向き合う精神修養ではないか。
  • 現代日本人が忘れ去った美徳に、徹底した自己対峙の精神がある。己に恥じることのない真正な精神を究める国民性を取り戻す意味においても、 この作品は重要な役割を担うであろう。
  • 無意味な自国文化至上主義とは明らかに一線を画すだけに、著者のおおらかな性格を内面に宿し我が国と我々日本人を愛してやまぬ姿勢が快い共感を集める。

文芸社・刊行審査委員

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